「塗り替えリフォームをしたいけど、どこに頼んでよいか、わからない」「塗り替えをしたらどのぐらいの価格になるか、検討もつかない」
塗り替えリフォームを検討中のお客様からよくいただく相談です。
塗装業者の塗料(材料)の知識、塗装の知識・技術ももちろん大切ですが、それは工事が始まってからわかること。お客様の最初の悩みは「塗装業者の選定」、つまり「どこに(見積もりや相談、塗装工事を)依頼すればいいのか」ということではないでしょうか。
”失敗しない塗装業者選び”の情報は多数の塗装業者のホームページやその業者が無料配布している小冊子に記載されており(当然当社でも配布しております)、非常に参考になることが書かれていますのでぜひ一読していただきたいのですが、その上で当社ではお客様が塗装業者を選ぶ際に大切なポイントは「見て感じること」だと考えています。
特に塗り替えリフォームが初めてというお客様にはまず見積もりや相談の依頼をする候補となっている塗装業者の「ホームページ」「実店舗」、可能であれば「塗装現場」の3点を確認することをお勧めしています。
専門的で一般のお客様にはわからないことが多い塗装業界ですが、「ホームページ」「実店舗」「塗装現場」の3点は塗装業者がお客様に向けて情報を発信することができる方法です。
もちろん情報を発信する業者もいれば、しない業者もいます。ですが、やはりお客様の立場になって考えると安くはない金額をかけて愛着ある住まいの塗り替えリフォームを行うわけですから、事前に最低限の情報を公開するのはお客様に対する塗装業者の礼儀であり、義務であると当社では考えています。
ホームページは「ホームページの専門業者」が依頼されて制作している場合が多く、キレイなホームページというだけで「良い業者」とは言い切れません。中にはお客様からの問い合わせをしてもらうために「塗装技術」や「価格」など現実とはほど遠い、誇張した内容のものが掲載されている場合があります。ひとつの判断材料として見る分には問題ないのですが、記載されていること全てを信じるのは危険です。
チェックポイント
- 塗装の専門分野がお客様のニーズと合っているかどうか
- ※塗装工事は細分化されているため「全ての塗装が得意」な業者は非常に少ないのが現状です
- 創業(開業)してからどのぐらい経っているか
- ※創業(開業)間もない業者は技術的に未熟な場合があります
- 塗装工事の実績は十分かどうか
- ※施工実績の少ない業者はノウハウや技術が劣る場合があります
- 塗装や仕事に対する考え方に共感がもてるかどうか
- 塗装業者の仕事に対する考え方に、お客様が共感が持てるかどうかは非常に重要です
- 他と比べてあまりにも塗装費用(価格)が安いなど
- ※手抜きやごまかし、追加料金やオプションで結局高額になる場合があります
実際に塗装業者の事務所を訪問するのも良い業者を選ぶために非常に重要なことです。あまりにも事務所が汚れている(掃除が行き届いていない)、整理整頓が行われていない場合等は、実際の塗装現場でも管理がずさんな場合があります。またスタッフの対応などもチェックするとよいでしょう。
チェックポイント
- 掃除や整理整頓がきちんとされているかどうか
- ※掃除や整理整頓がされていない業者は現場も汚く、管理がずさんな場合が多くみられます。
- スタッフの対応や言葉遣いはよいか、話をきちんと聞いてくれるかどうか
- ※あいさつの方法や言葉遣い、時間厳守など、スタッフの人間性はそのまま現場に表れます。
- 施工実績写真や施工実績写真等の営業ツールの有無
- ※会社案内、施工実績写真、色見本やカタログ、塗料(材料)サンプルが充実しているかどうかなど。
お客様の時間が許すなら、実際に近くで行われている塗装工事の現場見学をさせてもらうとよいでしょう。現場の雰囲気や職人さんの仕事ぶりなどをチェックします。
チェックポイント
- 塗装現場の掃除や道具の整理整頓がきちんとされているかどうか
- ※現場がキレイな業者はきちんとした管理体制ができている場合が多いです。
- 現場監督や職人の対応や言葉づかい、身なりはきちんとしているか
- ※対応や身なりなずさんな業者は仕事もずさんである場合があります
- 施工実績写真や施工実績写真等の営業ツールの有無
- ※会社案内、施工実績写真、色見本やカタログ、塗料(材料)サンプルが充実しているかどうかなど。
この3点のほか、施工実績はお客様から直接注文を受けた仕事かどうか、どういった提案をしたかどうかを聞いてみるのもよいでしょう。大手建設会社や住宅メーカー等からの下請仕事が多い場合、仕様書通りに作業をするのは得意でも、お客様への提案のクオリティが低い場合があります。
また塗装作業以外に「お客様の状況や気持ちをよく考えてくれる、話をよく聞いてくれる業者であるのか」などを判断するのも一つのポイントです。
お見積りは一軒一軒、形も劣化状況も日射条件も違うため、その家のための見積りになります。
その際お客様が一番してしまいがちな間違いは、見積もりの合計金額だけで判断することです。
金額のみで判断して工事を始めると、塗装されてない箇所があったり、その部分の塗装を依頼すると追加料金が発生したり、1工程省かれる「手抜き工事」をされたりといったトラブルが発生する場合があります。
そのようなトラブルを回避するためには、お客様自身が丁寧に見積書を読み解くこと、つまり塗装箇所の見積り項目を確認し(内容の把握)、劣化状況や塗料・工法の選定理由等を聞き、納得できるよう塗装業者に説明を求め(内容への納得)、見積書と業者の説明を合わせて金額が納得できるかどうか(金額の納得)のステップを踏み、最終的な判断をすることです。
当社では、劣化診断の結果を踏まえて塗料と工法を選定し、「塗装箇所」「面積」「単価」「仕様塗料」を詳細に記載します。また郵送等ではなく、お客様にお時間を頂き、直接お見積りをお持ちし、内容の打ち合わせをさせて頂きます。その際、決して契約を急がず、見積りを見てのお客様のご意見やご希望を聞き、必要であれば使用塗料や工法の変更を行い、できるだけお客様がご納得される仕様でご予算内に収まるように再度お見積りさせていただいております。
- 玉川窯業株式会社
カルセラリフォーム認定工事店