平塚の塗装屋さん(ヤブタ塗料株式会社)は明治37年に塗料販売で創業し、現在では家庭用塗料から工業用塗料に至るまで幅広い塗料を取り扱う神奈川でも屈指の塗料販売商社として現在に至ります。
多数の塗料メーカーの塗料を扱っているため、その耐久性など、塗料の性能に関しては現在でも社内で定期的に勉強会を開き、また耐久実験を行うなど非常に多くの時間をかけ、塗料の知識の習得や塗装工事後の実際のデータの検証を行っています。
これはまだ私が会社の代表を務める前の、前社長の時の出来事です。当社は塗料卸・販売がメインであったため、多数の県内外の塗装業者に納品していましたが、その塗料がどのように塗装現場で使われているのかは詳しくは理解しておらず、また納品先の塗装業者もその道のプロであるため、「きっと塗料は正しく使われているだろう」と信じていました。
ある日のことです。先代の代表が打ち合わせの帰りに当社が納品している塗装業者の戸建住宅の塗り替えリフォームの現場の前を通りかかり、何の気なしに現場を覗いてみました。するとそこで行われていた塗装は、塗料の本来の性能を引き出すどころか、下地の状態を考えると性能が落ちるような塗料を選んで使っていたのです。
「きっと塗料は正しく使われている」と根拠もなく信じていた前代表は非常にショックを受け、次の日から自社で納めている納品先の塗装業者がどのような下地にどのような塗料を使っているのかを視察して回ってみました。
するとやはり多くの塗装現場で下地の状態に対して正しく塗料を選択している塗装業者は少なく、また仕様に基づいて3回塗りを行っている現場もほとんどありませんでした。
最適な塗料を選び正しく塗装しないと色落ちが早まったり耐候性が落ちたりしてその塗料が持つ本来の耐久性を得ることができません。
3回塗りを1回~2回にするといった業者の手抜きは別として、塗料の選択に関しては明確な悪意があったわけではなく、塗装業者の塗料に対する知識が圧倒的に乏しかったのです。この下地ならこの塗料だろう、と通り一辺倒な知識で塗料を選ぶため、本来下地の状態を考えると別の塗料の選択があるにも関わらず、一般的な塗料を選んでしまうのです。
また、「塗ったはいいがあとは知らない」「もし不備や瑕疵があっても責任は取らない」という風習が塗装業界にはびこっていました。
この業界の慣習に塗装業界の未来を憂いた前代表は、塗料の知識が乏しく正しい塗装ができない塗装業者多いのであれば自社で塗装工事の専門部門をつくろうと考え、湘南平塚に建築塗装専門の株式会社コートテック(※現在は本社施工部門として合併:ペイントリフォームセンター)を開設します。また塗り替え後もお客様に安心していただくために、メーカー協力のもと、業界で初めて塗装に保証をつけたのもこのころです。
ただ塗り替えリフォームが初めてといった、塗料・塗装に詳しくないお客様にとっては従来の担当者がお客様にカタログや材料を提示し、仕様書や施工方法、保証を説明したとしても塗料や塗装がどういうものかわからなければやはり塗り替えの不安はぬぐいきれないもの。当社ではそのようなお客様に本当に納得した上でペイントリフォームを行ってもらいたいとの想いから平塚営業所の3Fを全国でも類を見ない、塗装ブース及び焼き付け乾燥炉を併設したペイントリフォームセンターとして開設致しました。もちろん 塗料に関する各種パンフレットやカタログ、サンプル等の資料も多数取り揃えております。
カタログやパンフレットだけでなく、実際の塗料や塗装を見て、触って、塗装の仕上がりを感じることで安心して塗り替えリフォームの検討をしていただけるため非常にご好評をいただいております。
またに地域の皆様にもっと塗料・塗装を身近に感じてもらいたいとの想いから当センターで定期的に塗装講習会やペイント教室を定期的に開催するなど、地域の皆様にペイントコミュニティースペースとしてもご利用いただいております。
地域の塗り替え相談・塗装体感窓口として、ペイントリフォームセンターをお気軽にご利用下さい。
ヤブタ塗料株式会社 代表取締役 薮田直秀
- 玉川窯業株式会社
カルセラリフォーム認定工事店